toriR blog
マレーシアプレート構造と温泉
マレーシアのプレート構造から、Dusun Tua温泉が火山性ではない理由までを解説。地震の少ない安定地域でも、地熱の恵みを感じられる秘密に迫ります。
マレーシアのプレートと温泉:地質学的な探求
マレーシアの地質に関する興味深い会話から、そのプレート構造と温泉の成り立ちについて深掘りしていきましょう。地震や火山の少ないマレーシアで、なぜ温泉が存在するのか?その謎を解き明かします。
マレーシアはどのプレート上にある?
最初の質問は、「マレーシアはなんのプレートの上?」というものでした。回答は、マレーシアがユーラシアプレートの上にあるということ。ただし、一口にユーラシアプレートと言っても、西マレーシア(マレー半島部分)と東マレーシア(ボルネオ島のサバ州・サラワク州)では、その位置づけが少し異なります。
- 西マレーシア: ユーラシアプレートの安定した大陸地殻の一部で、大きな地震は比較的少ない地域です。
- 東マレーシア: 基本的にはユーラシアプレート上にありますが、プレート境界にやや近く、周辺にはフィリピン海プレートやスンダプレート、オーストラリアプレートなどが存在し、プレート運動の影響を受けやすい地域です。
マレーシア自体には活発な火山はなく、地震も少ない「比較的安定な地域」ですが、周辺国の地震の影響を受けることはあります。
Dusun Tua温泉は火山性?
話題は変わり、「2291, Batu 16, Kampung Dusun Tua, 43100 Hulu Langat, Selangor, マレーシア」にある足湯(温泉)についてです。ユーザーは「ここは火山だよね。火山のソースは?」と質問しました。
結論から言うと、この場所にある温泉は、活火山によるものではありません。マレーシア(特にセランゴール州周辺)には活火山も休火山も存在しないのです。
では、この温泉の熱源は何なのでしょうか?考えられる要因は以下の通りです。
- 深部地熱・地殻断層由来の加熱: マレー半島は地殻が厚く安定していますが、地下深くには熱源が残っており、断層などから地下水が加熱されて湧き出すことがあります。これは非火山性温泉の典型的な例です。
- スンダプレート周辺の応力集中: マレー半島はユーラシアプレートの一部ですが、南のスンダ海溝ではインド・オーストラリアプレートが沈み込んでおり、その影響で局地的な地熱活動が起こりうるのです。
Dusun Tua温泉は、Hulu Langat地域にある伝統的な公共温泉であり、学術論文では低温・非火山性の地熱源として記録されています。マレーシア国内の他の温泉(Sungai Serai, Ulu Slimなど)と同様、火山帯とは無関係です。
まとめ
マレーシアのプレート構造と温泉の関係についてまとめると以下のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 温泉の場所 | Dusun Tua(フルランガット) |
| 火山活動 | なし(非火山性温泉) |
| 熱源 | 地殻深部の地熱、断層による加熱 |
| 地質的分類 | 安定したユーラシアプレートの一部(マレー半島)、スンダプレートの影響も考慮 |
マレーシアは地震や火山活動が少ない比較的安定した地域ですが、地熱の恵みを利用した温泉が存在します。Dusun Tua温泉は、その代表的な例と言えるでしょう。